イメージ図
では、計算してみましょう。
平均運用利率は2%とします。
利率が一定であると仮定した場合の、元利均等ローンの返済期間を求めるにはエクセルのNPER関数を使います。
エクセルのセルに、次のように入力して下さい。
= NPER ( 0.02/12 , -150000 ,30000000 , 0 , 1 )
それぞれの項目の意味は次のとおりです。
=NPER(利率, 定期支払額, 現在価値,将来価値, 支払期日)
すると、答えは
243
となります。
これは、243 年ではなくて、243 ヶ月を意味します。
なぜなら、NPER関数に入力する値で、利率を「0.02/12」と月利で入力し、定期支払額を「150,000」と月額で入力しているからです。
よって、年に直すと 243 ÷12=20.25 年
となります。
65歳+20.25年=85.2 歳まで取崩しができます。
NPER関数の各項目の意味は次のとおりです。
NPER(利率, 定期支払額, 現在価値,将来価値, 支払期日)
【利率】
定期支払額が月額 (15万円)で設定していますので、利率も月利で設定します。
【定期支払額】
毎回の取崩し額を指定します。
期間中の支払額の変更はできません。
支払額はマイナスで入力します。
【現在価値】
65歳時点での貯蓄額は30,000,000円ですので、30000000と入力します。
【将来価値】
貯金がゼロになるまで計算するので、将来価値は0とします。
【支払期日】
毎月、取崩しをいつ行うかを指定します。
月初に貯金を取り崩すので、1を設定します。
1 各期の期首に支払いの場合
0 各期の期末に支払いの場合
セル参照による入力
数式に直接数字を入力しましたが、セルの番号を選択(参照)することもできます
C3からC7に、次のように該当する数値を入力して、C9で各セルを参照した式を入力しても計算できます
各セルの数値を変更してシミュレーションしてみて下さい。