3,000万円を銀行から元利均等にて、1.5%(固定)で借入れて20年間で返済する場合、毎月の返済額はPMT関数により144,764円とわかりました。
→ PMT関数を使って毎月の返済額を計算する
これは、元金の返済部分と支払利息で構成されています。
では、第1期目の支払額のうち支払利息部分はいくらになるのでしょうか?
イメージ図
返済方法には、元利均等返済と元金均等返済があります。
毎回の返済額には元本の返済分と利息分が含まれます。
元利均等返済は毎回の返済額(元金+利息)が一定であり、元金均等返済は毎回返済する元金が一定(返済額は変動)となります。
このうち、元利均等返済方式についての返済額のうち支払利息部分を求めていきます。
元利均等返済の場合、毎回の支払額は一定ですが、そのうちの支払利息および支払元金部分は一定ではありません。
支払利息は始めのうち多く、だんだん少なくなっていきます。(支払元金部分はその逆)
IPMT関数の使い方
借入れをした場合、ある指定した期の支払利息額を求めるにはエクセル関数のIPMT関数を使用します。
エクセルのセルに、次のように入力して下さい。
=IPMT(0.015/12, 1, 20*12, 30000000, 0, 0)
それぞれの意味は次の通りです。
IPMT(利率, 期, 期間 , 現在価値 , 将来価値, 支払期日)
すると答えは
-37,500
となります。
それでは、それぞれの項目について説明していきます。
=IPMT(利率, 期, 期間, 現在価値, 将来価値, 支払期日)
【利率】
借入れの利率を指定します。
求める金額は月額の返済額のうちの利息部分なので、利率も月利で指定します。
年利1.5%なので0.015/12と入力します。
【期】
求めたい期(回数目)を指定します。
第1回目の返済利息額を求めたいので1を入力します。
【期間】
ローン期間全体での支払回数の合計を指定します。
ここでは20年間で返済するので20*12と入力します。
(240ヶ月ですので240と入力してもOKです)
【現在価値】
借入れ金額を入力します。
3千万円借入をするので30000000と入力します。
【将来価値】
将来価値、つまり最後の返済を行った後に残る元本の残高を入力します。
将来価値を省略すると、0 (ゼロ) を指定したと見なされます。
【支払期日】
返済がいつ行われるかを、数値の 0 または 1 で指定します。
返済は月末に行われるので0を入力します。
1 各期の期首
0 各期の期末
支払期日を省略すると、0 を指定したと見なされます。
セル参照による入力
数式に直接数字を入力しましたが、セルの番号を選択(参照)することもできます。
C3からC8に、次のように該当する数値を入力して、C10で各セルを参照した式を入力しても計算できます。
各セルの数値を変更してシミュレーションしてみて下さい。