投下資本とは貸借対照表のどの部分をいうのか

事業を評価する際に投下資本という言葉がでてきます。
何をもって投下資本とするのか、しっかりと理解しておきましょう。

企業は銀行や株主から資金を調達して、それぞれの事業に投下し利益を生み出していきます。

 

この事業へ投下する資本を投下資本とよび企業がNOPAT (Net Operating Profit Taxes: 税引後営業利益) を生み出すための資産であり、投資家 から資金を提供する)された資本です。

この投下資本に資本コスト率を乗じて資本コスト を算出し、企業が獲得したNOPATから差し引いた残余利益が企業に蓄積されます。

この残余利益をEVA (Economic Value Added: 経済的付加価値) とよび、次の計算式で表わされます。

EVA  =  NOPAT-資本コスト

この資本コストが資金を提供してくれた投資家が期待するリターンであり、企業側から見ればコストと認識されます。

企業が獲得したNOPATから投資家が期待する リターンである資本コストを(控除した残余利益が企業が生み出したEVA(Economic Value Added: 経済的付加価値)となります。

  投下資本とは

資本コストは株主が期待する リターンであり、計算は投下資本に資本コスト率を乗じて計算します。

では、投下資本とはどの部分のことをいうのでしょうか?

貸借対照表と比較して考えると、次の図のようになります。

貸借対照表の流動負債 から買掛金・未払費用のような無利子負債を除きます。

それと同額を流動資産から控除します。

よって、流動資産 の「売掛金+在庫-買掛金」となり正味運転資本 が投下資本を構成することになります。

投下資本には買掛金・未払費用や引当金 のような無利子負債を控除した額となりますが、現金預金 はどう考えればよいのでしょうか?

現預金は口座にストックされており、事業を行う上で直接に利用されていません。よって投下資本より除いて考える必要があります。

しかし、現金を所有することが与信評価を保つために必要なこともあり事業を行う上で重要だと考えるならば現金も投下資本に含むべきかと思います。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です