EVAとFCFの違いを理解しよう

将来の EVA (Economic Value Added:経済的付加価値) をそれぞれpresent value (現在価値) に割引いて合計したものをMVA (Market Value Added:市場付加価値) といいます。

MVAの説明はこちら → EVA(経済的付加価値)とMVA(市場付加価値)の関係

 

MVAの計算では各期のEVAを現在価値に割引きして合計しますが、

NPV(Net Present Value:正味現在価値)の計算では各期の FCF (Free Cash Flow)を現在価値に割引きして合計し、投資額を控除して計算します。

MVAとNPVの値は同額となりますが、各期のEVAとFCFは同額とはなりません。

例を示します。

100,000千円の資金を調達して事業に投資をし、将来の営業利益を次のように予測したとします。

1年目 5,000千円
2年目     6,000千円
3年目 6,500千円
4年目 7,000千円
5年目 8,000千円

MVAとNPVにつき次のように計算すると5,909千円で同額となります(赤枠)が、
EVAとFCFは各期においてそれぞれ異なる値となります。(青枠)

 

 

各期のEVA(青色)とFCF(橙色)の比較

 

EVAによる投資評価は、減価償却費は期間費用として認識しますが、FCFでは足し戻して費用として認識しません。

また、FCFでは初期投資額 が0年目のキャシュアウトとして記録され、投資のコストを投資時に一括で認識し、

それ以後の各期においては初期投資額が利益に反映されていません。
そのため、初期投資額に関係なくCFが発生しているように見えます。

それに対し、EVAでは初期投資額は減価償却費と資本コストとして各期に配分して認識されます。

各期においてどれだけの価値創造が行われているかの状況が把握できるのはEVAの方かと思いますので、業績評価指標としてはEVA の方が適しているように思います。

 

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