運用利回りと収益率の違い

当社では、企業型確定拠出年金を行っており、社員が自分で退職金を運用しています。

毎月会社から拠出金が個人の口座(DC口座)へ振り込まれ、60歳まで自分で運用します。

運用状況はWebで確認できますが、運用率について見る箇所を間違えている者がいるため、記述しておきます。

 

予定利率を超えているかチェック

当社の予定利率(期待運用収益率)は3%です。

当社は、確定給付年金から確定拠出年金へ移行しました。
予定利率とは、60歳で旧制度の退職金(確定給付年金)と同額の退職金をもらうためには、何%で運用すればよいのかという利率を意味します。

運用は良いときも、悪いときもありますが、平均3%以上で運用できたら旧制度での退職金よりも多くもらうことができます。

この3%を意識して運用商品のバランスを考えながら、会社が用意した投資信託商品を売買していくのですが、

webの資産状況を見ると、利率が2つありどちらを見たらよいのかわからないという意見がありました。

社員Aの資産状況

ズバリ、予定利率3%と比較して見る箇所は「運用利回り」です。

損益率は資産残高と拠出金累計の差額を率で示したものです。
154,060÷3,000,000=5.1%

運用利回りは毎月の掛金をこれまで2%で運用してきたことを示しています。

 

積立額計算

毎年50万円を運用利率2%で運用した場合、次のようになります。

 

これは、毎年50万円づつ拠出金が支払われ、2%で運用した場合の各年度の運用累計額を表しています。

一番下段が、損益率ですが6年目を見ると5.1%となっています。

従って、入社6年目の社員Aの運用利回りは2%、損益率は5.1%ということになります。

*本来は毎月拠出金がありますが、年1回、期末に拠出するものとして計算しています。

毎年50万円づつ拠出金があり、運用利回り2%で10年間運用したらいくらになるかは、エクセル関数を利用すれば一発で出ます。

= FV  ( 0.02 , 10, -500000 , 0 , 0)
=5,474,860

それぞれの意味は次の通りです。
=FV(利率, 期間, 定期支払額, 現在価値, 支払期日)

参考
FV関数を使って積立てによる将来の貯蓄額を計算する

 

また、高校生の頃数学の授業でやった(はず?)等比数列を使うと次のようになります。

資産累計額  =初項 ×(公比 ^ 項数 -1 ) /  (公比-1)

初項:500,000円
公比:(1+2%)
項数:10年

資産累計額 =500,000 ×((1+2%)^10 -1 ) /  2%
= 5,474,860

 

運用知識を正しく身に付けて、老後の生活原資である退職金を増やしていきましょう。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です