エクセルFV関数利用の注意点

当社では、企業型確定拠出年金を行っており、社員が自分で退職金を運用しています。

毎月会社から拠出金が個人の口座(DC口座)へ振り込まれ、60歳まで自分で運用します。

社員には自分で投資シミュレーションができるように教育をしています。

 

積立金運用の計算(FV関数)

教育の中で大部分の者が間違えている箇所がありましたので記述しておきます。

問題1

毎年、拠出金額が会社から個人のDC口座へ50万円振り込まれます。
(実際は毎月振り込まれます)

2018年期末から10年間、金利2%で運用する場合、10年後いくらになっているでしょうか?
会社からの拠出金は年末に入金されるものとします。

 

FV関数は次の通りです。
=FV(利率、期間、定期支払額、現在価値、支払期日)

よって回答は
=FV(2%, 10, −500,000, 0 , 0 )
=5,474,860円となります。

しかし、これでは間違い。

答えは6,084,358円にならなければなりません。

間違いのポイントは「期間」です。

10年間運用するのだから「10」でよい気がしますが、ここは
「運用期間」ではなく「積立回数」を入力する必要があります。

よって
=FV(2%, 11, −500,000, 0 , 0 )
=6,084,358円となります。

 

ここで疑問が出てきます。

積立てを始める際、すでに保有している金額が100万円あった場合、どうすればよいのでしょうか?

FV関数の「現在価値」の箇所に「-1,000000」と入れればよいのでしょうか?

 

一時金運用の計算(FV関数)

検証のため、FV関数を使って一時金運用について見てみます。

 

問題2

2018年期末に100万円投資をします。金利2%で運用する場合、10年後いくらになっているでしょうか?

 

まずエクセルで計算すると次のようになり、1,218,994円となります。

FV関数を使用して計算してみると
=FV(2%, 10, 0, -1000000, 0 )
=1,218,994

FV関数の答えと表の答えが一致しているので、FV関数の使用方法は間違っていないようです。

 

一時金と積立ての両方がある場合の計算(FV関数)

 では、一時金と積立ての両方がある場合はFV関数はどう利用したらよいのでしょうか?

問題3

毎年、拠出金額が会社から個人のDC口座へ50万円振り込まれます。
2018年から10年間、金利2%で運用する場合、10年後いくらになっているでしょうか?
会社からの拠出金は年末に入金されるものとし、開始時において100万円保有しているものとします。

 

問題3は問題1と問題2を合わせたものなので、
答えは7,303,352円となります。

ここで、FV関数を使用するにおいて困ったことが起こります。

=FV(2%,「期間」,-500000, -1000000, 0 )

FV関数はこのように表されますが、

「期間」の箇所が

積立て運用の場合(問題1)は積立回数が「11」回でしたが、
一時金運用の場合(問題2)は運用期間が「10」年です。

期間の数値が異なるので一緒にはFV関数を使用できないようです。

 

一時金運用の場合の運用期間が「11」年であれば積立回数の「11」と同じになりFV関数を利用できそうです。

この場合、期首に積立てをする場合には
積立回数も「11」回となり、一時金運用も「11」年となり、FV関数の「期間」の数値が一致します。

よって、問題3において期首に積立てをする場合には

=FV (金利、期間、積立額、現在価値、支払期日)
=FV (2% , 11,  -500000,  -1000000,  1 )
=7,327,732

となります。
(ただし、現在価値は期首の金額を入力する必要があります)

 

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